目次
はじめに
以前に大型自動二輪免許が取れたので近所のバイク屋でVMAX1200を購入しました。
自分が長らく乗りたかったのは教習車にもなっているHONDA NC750Xでした。このバイクは大型の割に燃費がめちゃくちゃよくて、収納性も抜群なことで有名な一台です。世界一実用性が高い大型二輪とも呼ばれたりしています。

しかし、ホンダドリーム(夢店)では品薄だったことと、いずれはE-Clutchやクルーズコントロールとかも搭載されるかもしれないから今は購入を見送った方が良いのでは…?といった事情もあり、HONDA NC750Xの最新モデルを諦め、安い大型二輪で当面の間は乗り切ることにしました。
周囲からの勧めもあり、レッドバロン(赤男爵)で中古車を購入することにしました。

近いうちに乗り換えるつもりだったので、、、
「大型でめっちゃ安いやつ」「アメリカン(一回は乗ってみたかったから)」
の条件を提示したところ、VMAX1200を紹介されたのでした。
VMAXとは
VMAXは、1980年代~2000年代に生産された、カテゴリ上ではアメリカン(クルーザー)ともネイキッドとも言えない、殿堂入りバイクです。

VMAXには1200ccのモデル(前期・中期:1985年~2007年)と1700cc(後期:2009年~2017年)のモデルがあり、それぞれ形状が若干異なります。
Fate Zeroのセイバーが乗っていたのはVブースト付きで、メーターが海外仕様のVMAX1200なので、おそらく逆車(海外からの輸入車、つまり逆輸入)と推定されています。
あとFFのクラウドが乗っているバイクはVMAX1700がベースになっているそうです。
VMAX1200とは
私が購入したのは3UF=国産モデルと呼ばれるものです。海外モデルでは標準搭載されているVブーストという仕組みがついていません。国内で走るVMAX1200の96%が逆車らしいです。

…日本仕様の生産台数は4,165台で、総生産台数のわずか22分の1と少数である。
ヤマハ・VMAX - Wikipedia
自分のVMAX1200は22分の1、つまり4%になります。
更に、購入したバイクは96年製なのでそろそろ30年目になります。
VMAXは旧車の分類になるため当然キャブレター車です。暖機運転とか必要だったりします。
しかし、実家ではキャブの2スト4スト農機具やトラクターを使うので全然違和感なし。
主要カスタムは以下の通りでした。
- ETC
- リアキャリア
- エンジンガード兼フットレスト
- 手動冷却ファンスイッチ
どれも非常に便利なカスタムで、特に夏場でオーバーヒートしそうなシチュエーションでは手動冷却ファンスイッチは非常に心強いです。
実際に乗ってみると…
①乗車姿勢がクッソ楽
→ちょこんと座ってる感じ(180cm)です。ロングツーリング行っても、手肩足腰が全く疲れません。
バイクの見た目はアメリカンバイクっぽいですが、乗車姿勢そのものはネイキッドバイクなのです。
②山登りに強い(安定したトルク、耐スリップ性能)
→馬力があるのでスイスイ登ってくれます。(が、タイヤが古いと急制動で滑ることも…)
③足元が熱くなりがち
→バッテリーが弱らない程度にアイドリングストップしています。
④燃費がいい
→Vブースト無しで高回転域を使うことがないのもありますが、積載物が多くなっても燃費がそこまで悪化しません。
→街乗り&高速いずれのシチュエーションでも18~20km/Lぐらい走ってくれます。
⑤山の下りなどで後輪ブレーキを使いすぎるとペーパーロックしがち
→重量が重いので前後輪ブレーキに頼りすぎるとすぐペーパーロック状態になりダメになります。エンジンブレーキを効果的に使う必要があります。
ユーザー車検とは
ユーザー車検は、自分自身で車やバイクの車検を通すことです。
たいてい方は車検を車屋さんやバイク屋さんにお願いすることが多いのです。
ユーザー車検では以下のメリットがあります。
- バイクの仕組みに詳しくなれる。これは日頃の運転やメンテナンススキル。また、トラブル発生時の対応力に活きてくる。
- 費用が安くて済む。(修理交換無しの条件で、ユーザー車検なら約1.9万円、バイク屋さんの車検なら約5万円)
- 暇つぶしにもってこい(逆に言えば、休み取りやすい人向け)
ユーザー車検(方針)
今回は前点検型のユーザー車検を採用します。
前点検とは、車検までに自分で諸々を点検して、定期点検記録簿に点検項目を書き込みます。そして、車検時に定期点検記録簿を提出するというものです。
前点検はノギスとマイナスドライバー1本あれば点検できます。
一方で、後点検(車検後に点検する)というのもあります。
この場合、「ちゃんと点検しなさいよ」とあとから運輸局から催促のハガキが来るほか、車検証には点検していない(定期点検記録簿無し)と記載されます。
前点検で最も重要なのはライトの光軸調整と、ブレーキパッドの残量だと思います。いざというときにブレーキが利かないということにならないように、前点検でいろんな部分を点検しておくことを推奨します。
ユーザー車検(車検3カ月前)
①車検を受ける運輸局を決めます。ここではナンバーに書かれている地域を管轄する運輸局が良いです。同じ地域の運輸局でも複数支部があることもあるので気を付けましょう。
万が一、管轄外の運輸局で車検を受けた際に構造変更がある(例えば、ハンドル幅が伸びたので構造変更申請が必要になる場合等)と、車検した内容ばパーになります。(構造変更は管轄の運輸局でしか申請できないそうです。)
一方で、構造変更が確実に無いと言い切れる状況であれば、管轄を気にせずに車検を受ける運輸局を決めればよいです。
②運輸局の近くのテスター屋さんを探します。この時点で予約できるなら予約してしまいましょう。
③当該バイクの軽自動車税の納税証明書を探します。(キャッシュレス決済の場合は毎年6月ごろにハガキで証明書が届く。現金納付ならば納付時の領収書が使えるはず。)
→2025年4月より軽JNKS(オンラインで納税状況を確認できるシステム)の開始により、車検時の納税証明書の提示は原則不要になりましたが、納付直後や名義変更直後、他市町村への住所変更直後などの場合は提示が必要になる場合があります。
④ノギスとマイナスドライバーを調達しておきます。ブレーキパッド、タイヤの溝を計測するために使います。
⑤バイクの仕組みを調べておきます。具体的には、、、
・スピード計測は前輪と後輪のどっちか?
→車検でスピード計測する際に、検査器に載せる車輪を把握するために必要
・ライトが二眼式か単眼式か?
→検査の時、二眼式の場合は片方のライトの光を遮光する
・ハンドルロックの方法
→車検でやることになる。ロックの方法を確認して実演しておく。
・車体番号が刻印されている位置
→車検で検査員が確認する
・ブレーキパッドの確認方法(マイナスドライバー1本さえあれば抜けるはず)
→定期点検記録簿にパッドの溝の長さを書き込む。
ひとつの車輪にふたつのディスクブレーキがあるならば、両方確認して溝が浅い方の値を採用して記入する。
・年式
→登録年によって許容される騒音レベルが異なる。
なお、既に車検が通っていて特にエンジンやサイレンサーを改造していなければ気にしなくていい。
ユーザー車検(車検2週間前)
①ネットで車検を予約します。第1か2ラウンドを強く推奨します。1回目失敗した時に午後で再車検できる可能性があります。
②車検のキャッシュレス決済の事前登録を済ませます。キャッシュレス決済では現金決済よりも+100~200円の追加手数料が発生します。(キャッシュレスだと印紙等の購入が全て省略できるので利便性が非常に高い)

③受験票等を事前に作成することができます。自分は運輸局現地で書類を手に入れて手書きしました。
④定期点検記録簿に基づき定期点検を実施します。(必要に応じて修理や交換もします。)定期点検簿はネットで適当に二輪用のものを入手します。
⑤自賠責を更新します。オススメは、ネットのクレカ対応のオンライン代理店です。電子データをもらったら印刷しておきます。
↓今回使用した自賠責のオンライン代理店

ユーザー車検(車検前日)
①必要書類を取り揃えます。
・車検証
・納税証明書(軽自動車税の納税証明書です。納税直後や名義・住所変更直後等の場合は提示が必要になるので注意)

・定期点検記録簿

・自賠責保険証書(コピー可能)を、新しいもの現在のものを1つずつ

②念のため、バッテリーを充電しておきます。バイクを買ったときに、SAEケーブルをバッテリーの端子に直結しておくと、充電作業がとても楽です。
SAEケーブル
充電器(パルス機能付き、車にも使えます)
また、ジャンピング機能があるモバイルバッテリーを、SAE-EC5変換ケーブルを介することでバイクのジャンピングに使うことも一応できます。
スターターモバイルバッテリ-
SAEーEC5変換ケーブル(スターターの端子はEC5端子なので、これをSAE端子へ変換します)
ユーザー車検(当日・検査前)
①まずはテスター屋さんへ向かい、光軸調整してもらいます。(バイクの移動以外は、全部テスター屋さんに作業をお任せ)
自分がお世話になったところは3300円でした。
②運輸局へ向かいます。
④継続車検の窓口、コーナーを探します。キャッシュレス決済事前登録している場合は受験票を印刷するところを探します。受付の人を探したほうがいいかもです。
⑤受験票を印刷したら、残りの2枚の必要書類を作成します。
⑥窓口に全ての書類を渡して確認を受けます。
この際、自賠責保険は新旧両方の証書を出すこと。
→なお、自賠責保険証書を保険会社から電子データで受け取っている場合、原本の提出を求められたら「証書電子化により電子データをいつでもスマホで提示できるようにしておくか、あるいは、写しをバイクに載せておけば良いように法令改正されている。そのため、今回は写しを提出させて頂いた。」と説明します。
↓車検場へ向かう際の書類。(提出した書類が全てクリップ止めされています。)
2枚目の書類は運輸局受付で印刷されました。(キャッシュレス決済の予約をしている場合は印刷になるので、受験票は手書き不要ということになります。)

ユーザー車検(当日・検査)
①運輸局車検場へ向かいます。※運輸局車検場内は撮影一切禁止なのでこれ以降は全て文章です。
②時間までに並んでおきます。(15分前にはバイクが並び始めていました)
③検査開始時刻の5分前からしばらくアイドリングしてエンジンをあたためておくといいかもしれません。
④必要な検査を受けます。順番になると検査員の方がこられるので書類を渡して、初めての受験であることを伝えます。ここからは検査員の指示に従います。(ハンドルロック操作、ウィンカーやホーン、エンジン始動など)
⑤一通りの確認が終わったら、レーンに入って検査機器の指示に従います。
その際、スピードメーター検査をする車輪が前輪か後輪かを申告or機器のボタン操作します。
(スピードメーター検査、ブレーキ検査、光軸検査)
※ライトが二眼式ならば、光軸検査の時は片方のライトを隠す。
⑥一通り終わったら、あとはサイレンサーの騒音検査です。検査員の指示に従って、サイレンサーに検査器を設置して、指示の回転数までアクセルを回します。(自分の場合は3500回転)

これで検査は終わりです。右下の欄の「適合」に押印されれば合格ということになります。
不合格のものがあれば、テスター屋さんに相談するなどして再検査に挑戦します。(回数制限があった気がします)
合格であればそのまま最初の運輸局の窓口に戻り、新しい車検証を発行してしてもらいます。
車検場では、バイク屋さんが大量にバイクを整列させていたりする。初めてであればバイク屋さんの列の間に並ばせてもらい、検査の受け方を見させてもらうといいです。
更に、バイク屋さんの優しい店員さんがいれば、向こうから色々と教えてくれたりします。車検場ごとでローカルルール(スイッチを踏むタイミング、ノーヘルで車検場を走るべきかとか)があったりするので、教えてもらえて大変助かりました。
ユーザー車検(当日・検査後)
窓口に書類を提出すると、しばらくしたら呼び出されます。
新しい車検証と提出書類一式(新旧自賠責保険証書、定期点検記録簿)の返却、かかった費用の明細(キャッシュレス決済の場合)、新しいステッカー、自動車検査証記載事項の書面がもらえます。

もらったステッカーと保護シールは、すぐナンバープレートに貼り付けます。

その他の書類は車検証入れに全部入れておきます。
おわり。
ユーザー車検(費用)
車検代(重量税込)6800円 ※キャッシュレス
キャッシュレス決済手数料128円 ※キャッシュレス
自賠責8760円 ※キャッシュレス
テスター屋光軸調整3300円 ※現金
計18988円
かなり安価で済ませることができました。
今の時代はキャッシュレス化が進んでいるので、多額の現金を持ち運ばずに済むのがうれしいところです。
ユーザー車検(さいごに)
やることをやれたら安く車検を通せます。
大型二輪なら、バイク屋さんで5万円くらいかかるところを、ユーザー車検ならば光軸調整込みで19000円で済ませることができます。
(ただし、光軸調整以外に修理調整が発生しないこと=日々からメンテナンスをちゃんとしていることが前提条件です。)
状態の良いバイクを買って、大きな損傷を与えずに日々の基本的なメンテナンスさえしっかりしておけば、光軸調整だけで良いはずです。
自分は定期点検記録簿ではなく、オリジナルの点検表を作って点検歴(修理、オイル交換等)を管理しています。
なお、車検後〜次回車検時までにディーラーで一年車検を受けておくといいかもしれません。特にVMAXのような旧車で長く乗りたい人はやっておいた方がいいと思われます。
参考にしたサイト等
自分のVMAX1200と同じ人で、全体の流れが載せられていたものです。大変参考になりました。

→検査について詳しかった。


→マフラー改造やカスタムパーツ使ってる人は大変そう…。
